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2014年6月、国連人権理事会はエリトリアの人権状況の調査を決定した。500人余りの聞き取り調査で作成した報告では、同国政府による重大な人権侵害が指摘された。
報告書によると、政府に対する抗議やデモは、平和的でも一切許可されない。政府は国内に厳格な監視制度を設け、国民は生活のあらゆる面に干渉され、常時監視されている。そのためエリトリアは「アフリカの北朝鮮」とも呼ばれる。エリトリア国民は男女とも全員、無期限の兵役義務がある。また「ナショナルサービス」と呼ばれる、政府の計画する事業での勤労奉仕活動(事実上の強制労働)に従事させられる。国外への渡航は厳しく制限され、国内での移動にも事前の許可が必要である。
圧政から逃れるため、同国からは2014年半ばまでに約35万7000人余りが国外へ脱出し、現在も毎月5000人近くの国民が脱出している。国民は国境に近付いただけで厳しく処罰され、外国から帰国すれば拘束され、拷問を受ける場合もある。一時は越境を図った者はその場で射殺され、一部の証言者は国連の調査に「標的にされたことがある」と話した。