きまぐれオレンジ☆ロードは、連載当初のキャッチコピーが「POP&LITE」であったことからもわかるように、かわいらしい絵柄と優柔不断な主人公が出てくるラブコメ調ストーリーは、『ジャンプ』というよりも当時「うる星やつら」で人気が高かった『少年サンデー』的な作品であった。
これはまつもとの担当だった高橋俊昌の好みと編集方針が、まつもとの持つポップ志向と合致したためである。高橋は当時の『週刊少年ジャンプ』において鳥嶋と並んで数少ない反硬派路線の推進者であった。本作はたちまち人気を博し当時大ブームだったラブコメを好む読者を『ジャンプ』へ引き付けることに成功した。 連載中の画力の向上から、第1巻~18巻までで絵が大きく変わっているのも本作の特徴である。