対日照は、天球上で太陽とほぼ反対側に見える、黄道光に続くやや明るい、面積を持った光芒。本来肉眼で見やすい現象だが、天の川よりかなり淡い光の為、夜間の人工光がほとんどない地域でないと見えない。日本のように光害で夜空が極端に明るい地域で観測されるのは極めて稀である。
対日照は、地球軌道に近い宇宙空間に存在する、主としてセンチメートルからマイクロメートルオーダーの塵が太陽光を散乱しているものであると考えられている。すなわち、対日照は黄道光の一部である。地球から見て太陽と反対側にある塵は満月と同様に太陽光を正面反射しているため、この付近の塵が特に明るく見える。