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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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冥王星の明暗境界

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冥王星の明暗境界
冥王星の明暗境界

上図は、ニューホライズンズのアリス観測機器で観測された日没と日の出の太陽掩蔽の位置を示しています。日の出は 57000kmの範囲から、クジラの尾付近まで。日没掩蔽は、48200kmの範囲から、すぐ冥王星の南のハート型領域の発生しました。南緯30度以南では太陽光が届かない領域なので、この付近の冥王星の地形は分かりません。

下図は、日没と日の出の観察中にアリス機器の計数率が、時間の経過と共にどのように変化したかを示しています。太陽への計測は、開始時刻と終了時刻における大気の外にあるときに計数率が最大です。窒素分子(N2)は、宇宙船が地球の影に近づくにつれて減少する、冥王星の大気の上流に太陽光を吸収します。食が進行すると、大気中のメタンおよび炭化水素はまた太陽光を吸収し、さらに計数率を低下させることができます。宇宙船が冥王星の影に完全にあると計数率はゼロになります。宇宙船は日の出に冥王星の影から出てくるように、プロセスが逆になります。逆時間方向で観察された計数率をプロットすることにより、冥王星の反対側の雰囲気がほぼ同一であることが分かります。

冥王星の大気吸収率
冥王星の大気吸収率


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