お互いに同期回転しているため、カロンは常に冥王星に同じ面を向け、冥王星もカロンに対して常に同じ面を向けている。仮に冥王星及びカロンから互いを見たとすると、空の一点から動かないように見える。1980年代後半には、カロンが地球と冥王星の間を通過することにより、冥王星の表面の明るさが変化する様子を観測できた。冥王星が1回公転する間に2回、それぞれ数年間にわたってこの状態になる。
冥王星 - カロン系は、太陽系内で最大の連星系、すなわち重心が主天体の地表の外にある系の中で最大のものとして注目に値する。カロンの直径が冥王星の半分以上もあることから、天文学者の中には冥王星 - カロン系を二重惑星と考えるものもいた。