日刊SPA!より一部抜粋
2014年の夏、東京・高円寺を舞台にちょっとした「ゆるキャラ騒動」が起こっていたのをご存知だろうか? 高円寺の商店街連合会が公式キャラのイラストを募集したところ、応募要項を無視した悪ふざけキャラが100体近くもエントリーし、主催者側を困惑させる事態となった。その流れをつくったのが、りんご飴マンという自称・生ゆるキャラ。
高円寺に住んでいた彼は、「イラストを募集。ただし未発表のものに限る」という要項を天然で無視したまま応募。真っ赤にペイントされた生の顔むき出しの、およそ一般的な「ゆるキャラ」のイメージとはほど遠いりんご飴マンの姿を面白がったのか、高円寺商店街の公式ツイッターが彼の写真を紹介してしまったのが騒動の発端だった。
「こんなのでいいんだったら、俺も」というノリで各地で活躍している公式・非公式の「ちょっとおかしなキャラたち」が高円寺商店街側に写真を送りつける“祭り”が始まり、最終的には企業や自治体の正式なキャラまで応募してくることに……。もちろん高円寺に無関係で、すでに活動をしているそれらのキャラの応募はすべて無効。この騒動をきっかけに、りんご飴マンにはテレビや雑誌の取材が殺到することとなった。