タイマイ(玳瑁)は、ウミガメ科タイマイ属に分類されるカメ。本種のみでタイマイ属を構成する。主要な繁殖地としてインドネシア、セーシェル、モルディブ、西インド諸島などがある。日本は最北の繁殖地で、石垣島や黒島などで少数産卵する。
甲長53-114cm。体重30-70kg。椎甲板や肋甲板の後部が、その後ろにある甲板の前部と重なる。肋甲板は左右に4枚ずつ。縁甲板の後縁は鋸状に尖る。背甲の色彩は黄色で、黒褐色の斑紋が入る。これにより海中のサンゴに擬態していると考えられている。腹甲の色彩は黄色。
頭部は細長く、吻端が尖る。前額板は4枚(2枚ずつ)。顎を覆う角質(嘴)が発達する。頭部や四肢の背面は黄色く縁取られた黒褐色の鱗で覆われ、腹面は黄色。卵は直径3.5cm。