セリーヌ・マリー・クローデット・ディオン(仏: Céline Marie Claudette Dion 1968年3月30日 - )は、カナダ人女性歌手である。身長170cm。ケベック州シャルルマーニュ(モントリオール郊外)のフランス系カナダ人の大家族に生まれ、マネージャーで後の夫ともなるレネ・アンジェリルが自宅を抵当に資金調達を行う等の尽力をしてデビューし、その後フランス語圏における若年層のスターとして存在感を増していった。1990年に初の英語アルバム『ユニゾン』を発売し、北米だけでなく世界各国の英語圏でポップアーティストとしての地位を確立させている。
ディオンの音楽は、ロックやR&Bからゴスペルやクラシックに至るまでの様々なジャンルに影響を受けてきた。歌の言語については、過去にスペイン語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、日本語、中国語を歌ったことがあるが、それ以外はもっぱらフランス語と英語を日常的に使用する。彼女が曲を発売する度、その圧倒的な声量と技術的に卓越した歌唱力が主に評価される対象となっている。『FALLING INTO YOU』で最優秀アルバム賞、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン(タイタニック愛のテーマ)」で最優秀レコード賞など計5回のグラミー賞を受賞している。ニールセン・サウンドスキャンの集計でディオンは全米で2番目に売れた女性アーティストであり、『FALLING INTO YOU』と『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ』はいずれもアメリカ国内でダイアモンドに認定されているほか、イギリスでは売り上げが100万枚を超えるシングルが2枚ある唯一の女性アーティストでもある。また、1995年のアルバム『フレンチ・アルバム』は、フランス語アルバムとしては史上最多売上枚数を記録した。全世界におけるアルバム売上枚数1億7500万枚を上回った直後の2004年、ディオンは最多売上枚数の女性アーティストを決めるワールド・ミュージック・アワードでショパールダイヤモンド賞を受賞している。カナダ人歌手としては史上最多売上記録を持つほか、全世界での総売上枚数は2億枚を超えており、世界の音楽史上最も売れたアーティストの一人でもある。