
潮間帯から水深30m程度までの岩礁に生息する。浅い場所には小型個体の密度が高く、大型個体ほど深所に生息する傾向がある。夜行性で、夜になると岩礁を動き回り、海藻を歯舌で削り取って食べる。幼貝のうちはイトマキヒトデやイボニシ、カニ類などに捕食されるが、成貝の敵はクロダイ、ネコザメ、タコ、ヒトなどである。
刺身、または殻ごと焼いた壺焼きで食べる。貝の出口側に筋肉質な部位があり、奥には緑色の内臓部がある。内臓部は、独特の苦みを持つ。その大部分は中腸腺であり、光過敏症などを引き起こす貝毒や重金属が蓄積しやすい。