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元々の琺瑯(ホーロー)はガラス質の釉(うわぐすり)を高熱で焼き付ける仕上げを意味するが、のちに類似の外見を持つ塗料仕上げをも意味するようになった。「ホーロー看板」における「ホーロー」は、後者の意味であり、金属板と塗料という組み合わせのものを意味する。その耐久性から、ブリキ製の類似品と比して現在でも美しい姿を保っているものが少なくない。
1950年代~1970年代の日本で普及した屋外広告の媒体としても広く知られている。マスコミによる広告手段が一般的ではなかった時代、広告代理店を通さずに、その製品のセールスマンと看板の製造業者が各地で依頼・製作・設置していた。琺瑯製の看板の設置に対する広告料は現金でなく現物支給が多かった。
また広告目的のものだけではなく、農業資材・新聞・学生服・布団などの商品で取り扱い銘柄を店頭に表示するために用いられるものもあった。それらは、製造元が自社商品の取り扱い店に供給するものである。
その後、実用面ではプラスティック製の看板などに取って代わられつつある。レトロな雰囲気が好まれ愛好家の収集の対象へと変化しており、歴史的な価値や希少性から高値で取引される場合もある。
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