コーラ (Cola) という名称は当初コーラの実から抽出したほろ苦い味のコーラ・エキスを用いていたことに由来しているが、現在ではコーラの実は含まれていないのが普通であり、香味料の主成分は砂糖やシトラスオイル(オレンジ、ライム、レモン等の皮から)、シナモン、バニラ、その他酸性のものとなっている。
複数あるコーラ飲料製造社ではこれらの香味料以外にその会社独自の香味料を加えることで独自の製品として開発している。そうした香味料の中にはナツメグやラベンダー、その他幅広い成分が含まれることがあるが、ほとんどの人がコーラ特有の風味だと認識するのは依然としてバニラやシナモンである。安価なコーラ飲料の中には、このようなバニラやシナモンといった香味料のみで製造されている。酸味の多くはリン酸由来のものであり、商品によってはクエン酸やその他の酸を含む。
コーラには大量のカフェインが含有されており、砂糖も多く含まれるため大量に摂取することで向精神作用も認められる。一部愛好家に至っては自嘲的に「コーラ中毒」と表現する者もある。これら飲料に含まれるカフェインは、コーラの実 のエキスによるものであったが、コスト的な問題もあり今日では茶葉より抽出された物が主に利用されている。しかし、銘柄によってはいまだにコーラの実も使われている。