ナイフは元来、携帯しやすいよう作られ、また実際に携帯していれば、様々な状況で用いることが可能である。例えば1人の人間が文明から隔絶された環境に置かれても、ナイフがあるだけで、その生存確率は数倍にも跳ね上がる。また文明社会に在っても、汎用性の高いナイフが1本あるだけで、様々な専用の器具を使用しなくても、目前の問題を解決できる局面は多い。しかしナイフは武器としても使用でき、危険な凶器と成り得る。それ故、多くの法治国家では携帯に際して制限や規則が設けられている。
刃物は人間の生活に欠くことのできない便利な道具であり、ことナイフはその汎用性故に様々な利便性がある。また作りによって刃物は美術品たりえる存在であるが、これと同時に銃器や刀剣の個人所有に対する制限の多い日本においては、刃物類が一般個人が入手できる武器にもなりうる側面がある。なお刃物全般に関しては、国内では銃刀法により、これの所有・運搬・携帯には、厳しい制限がある。