塗料とは対象物を保護・美装、独自な機能を付与するため、その表面に塗り付ける材料のこと。日本には古くから漆塗の歴史はあったが、洋式塗料の歴史は明治初頭に始まる。日本では家庭用品品質表示法の適用対象とされており、雑貨工業品品質表示規程に定めがある。
塗料には用途に応じて様々なタイプがある。例えばペンキやニスに代表されるように、一般に液状で溶剤の揮発・乾燥によって固化・密着し、表面に塗膜を形成して対象物の美観を整え保護するもの。オイルステインに代表される粘度が低く、木の内部に浸透し材料の劣化を防ぎ着色するもの等々。建築物や構造物、自動車、鉄道などの車両、船舶、電気機械、金属製品、ガーデニング用品、家具、皮革、模型など多様な用途ごとに特化したものがある。