チャイムは、鐘の音を出す装置またはその音のこと。チャイムの用途は、一定の離れた場所にいる人を呼び出すことである。ドアチャイムや、ファミリーレストランなどでテーブルに置かれるコードレスチャイムはこの用途で用いられる。もう一つの用途は、特定の時刻を広く知らせることである。この用途のチャイムは学校や会社などに設置され、始業や終業、時報などを合図する。時刻を知らせるためのチャイムは一般に時計と連動した機械である。音を鳴らして何かを知らせることから転じて、イベントや速報・報道特別番組などを知らせるブザー音もチャイムと呼ぶことがある。
終戦後しばらくは授業の開始・終了を知らせていたのは、空襲を知らせるベルの音だったが、一部の生徒から空襲を思い出すのでやめてほしいという要望が出たので、1954年に発明家の石本邦雄によって現在のチャイムが鳴る、ミュージックチャイムが開発された。曲名「ウェストミンスターの鐘」の「キンコンカンコン」というチャイムになったのは、石本によると当時イギリスのBBC放送のラジオ放送をよく聴いていて「ウェストミンスターの鐘」が流れていたため、チャイムに採用しようと思ったとのこと。