石川県白山市在住で、同教区教化部長を務める松田正道さん(64)は、金沢市の星稜高等学校で社会科の非常勤教師として勤務していた昭和52年、同校野球部のために作った応援曲『星稜コンバット』が、去る6月発売のCD『ブラバン!甲子園3』に収録され話題を呼んでいる。
作曲したのは昭和52年。そのころ星稜高校では、快速球で高校野球ファンを魅了した小松辰雄選手(元中日)がエースとして活躍し、同校は夏の全国大会(甲子園)に出場。盛り上がる中、趣味で音楽活動を続けて同校のブラスバンド部の顧問を務めていた松田さんの元に、「野球部のための応援曲を作ってほしい」という依頼が舞い込んだ。
「星稜らしさを音に表現しよう」そんな思いで作った曲は、前半では、打撃力で進撃する勇ましさを“ファンファーレ風”に表現。後半では半音階で下降しすぐに上昇する表現方法で、負けそうになっても起死回生、逆転勝利に導きたいという松田さんの思いが込められている。
完成した『星稜コンバット』は、同年、春の選抜大会(甲子園)に出場した同校の応援曲として演奏され、甲子園デビューを果たした。 「その後、大リーガーの松井秀喜選手が星稜高校に在学中、スランプに陥った時もこの曲で勇気付けられたと聞いています」
時を経て、CD化の声が上がったのが、今年2月、制作会社から、「『星稜コンバット』は全国的にも人気が高く、応援曲シリーズで取り上げてほしいというリクエストがあり、収録したい」という要請があった。
「多くの高校生に演奏してもらえればと思って、当初から著作権の申請はしていませんでした。そのため、多くの高校で演奏され、今回のCD化に繋がったと思います。まさに“与えれば与えられる”の真理が実現できて嬉しいです」
http://www.jp.seicho-no-ie.org/seishimei/200908/200908_07.htmlより記事を抜粋