いっかくじゅう座にS星付近に広がる散開星団は、クリスマスツリー星団と呼ばれている。この付近には100個以上の星がまばらに存在し、周辺には淡い星雲が広がっている。 星団の南部(この写真では上部)にはコーン星雲と呼ばれる散光星雲が輝く。
肝心のクリスマスツリーは、夜空では南北が反対に見えるので、この写真も上下を逆さまにしている。真ん中で輝く明るい星、いっかくじゅう座のS星がクリスマスツリーの根元にあたる。
このクリスマスツリー星団までの距離は約2,400光年。遙か彼方の大きな星のツリーとなる。 毎年のクリスマスの時期には真夜中頃に南中する。双眼鏡で見ても美しい星団なので、クリスマスの夜晴れていたら 南の空で輝くクリスマスツリーを観望してみるのもいい。