『ザ・チャンス!』(The Chance!)は、1979年4月10日から1986年10月2日までTBS系列で放送されていた視聴者参加型のクイズ・ゲーム番組である。
アメリカCBSの番組『ザ・プライス・イズ・ライト』(The Price is Right)を翻案した番組である。1979年1月に正月特別番組『超豪華プライスゲーム お年玉だよ!ピンクレディー』というタイトルで放送。これが好評であったことから、1979年4月からレギュラー番組化された。レギュラー放送開始当初はヤンマーディーゼルの一社提供番組で、タイトルに「ヤンマーファミリーアワー」を冠していた。会場からランダムに選ばれた参加者がゲームに挑戦し、成功すれば自動車や海外旅行などの豪華賞品が贈られた。収録は日本青年館で行われていた。
初代司会者は、前番組『飛べ!孫悟空』にも出演していたピンク・レディーだったが、放送開始からまもなくアメリカでのテレビ番組出演のために休むことになり、ピンチヒッター司会者として伊東四朗と湯原昌幸が1週交代で2回ずつ担当した後、伊東が正式に2代目司会者となった。ピンク・レディーの帰国後も、プロデューサーの意向によって伊東が司会を務め続けた。
「ナウ ゲッタ チャンス!」 (Now get the chance!) が合い言葉であり、それを言う際にピンク・レディーは人差し指と中指をクロスさせたサインを出し、また伊東四朗はVサインを出すのが定番だった。また、伊東の発する正解が入っている封筒を開け中身を出す際の「正解は…ニン」や賞金や目録を渡す際に口ずさむ「ニーンニーキニーンニーン」(ヘンデル作曲「見よ、勇者は帰る」、別名「得賞歌」。いわゆる「表彰式で流れる音楽」)などの言葉も名物となっている。