さくら組・絵師 川村 麗巴
「物心がついた時から、ねぷたの絵ばかり描いていた」と振り返る川村さんは、弘前市職員。市職員の先輩で津軽錦絵作家協会長の三浦呑龍さんを「心の師」「ねぷたの神様」と仰ぎ、社会人となってから本格的に絵の研さんに励みました。弘前市内ではこれまで、市職員福利厚生会の前ねぷたなどを手掛けてきたそうです。平川市のねぷたは制作したこともありますが、念願だった弘前ねぷたの扇絵制作を依頼されたのは2006年の暮れでした。「子供の時からの夢がかなった」と川村さんは心を弾ませて、2007年六月下旬に「さくら組」のねぷた絵を完成。それ以降、さくら組のねぷた絵を描き続けています。
そんな川村 麗巴さん(38)は三浦呑龍絵師(61)の弟子になりたかったそうですが、弟子を取らない方針の呑龍さんが一緒にねぷた絵師としてやっていこうと川村 麗巴さんに声を掛けられたそうです。麗巴さんはその言葉に感動して、ますます呑龍さんに心酔するようになりました。
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