

右横の写真は窓のタイプが違っていて、蔵の作りになっています。これは本丸側から見た天守閣で、中央のお役人が天守閣を見分に来られた際にこの部分だけを見せてタダの櫓ですよ。と当時の藩主が案内されたそうです。下条橋の濠から見える見事なお城に見立てた天守閣は、窓のタイプを半分換えることで役人を欺けることができました。
このことから弘前市内の高齢者には、御隅櫓(おすみやぐら)と言って弘前城天守閣とは言わない方が多いです。2025年頃には元の石垣の上に天守閣が曳家されるので、縦に空いた窓の前に雪燈籠が設置されるのもあとわずかになります。
下の写真は、弘前城天守閣前の雪燈籠です。燈籠の部分が全て絵で囲まれています。右下の順光で撮影した雪燈籠の左下に雪吊りと卍の頭飾りが見えます。前述で紹介した卍の頭飾りは、この写真の一部を拡大して掲載したものです。


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