アイヌ古式舞踊というのは、道内のアイヌの人たちにより伝承されてきた歌と踊りです。イオマンテなどの主要なアイヌの祭り、アイヌの家庭の祝宴で踊るものです。生活と芸能および信仰が結びついているという特徴があります。これには幾つか種類があります。
「リムセ」というのは輪舞のこと。「ウポポ」というのは歌のことです。リムセは12種、ウポポは9種が伝承されています。アイヌ古式舞踊は、これらの要素によって構成されています。踊りの種類としては「儀式(奉納)舞踊(剣の舞・弓の舞)」「模擬舞踊(鶴の舞・狐の舞)」「娯楽舞踊」があります。
アイヌ古式舞踊は、重要無形民俗文化財に指定されています。1984年1月21日に指定されました。道内には北海道アイヌ古式舞踊連合保存会があり、札幌、旭川、千歳、白老、平取、むかわ、日高門別、新冠、新ひだか、浦河、様似、帯広、釧路、弟子屈、白糠のアイヌ文化保存会が保護しています。