木星と土星が今月、日の入り後の南西の空で大接近している。2020年12月21日から22日にかけては約0.1度と1623年以来、約400年ぶりの近さとなる。次にここまで近づくのは60年後の2080年という。
天文台職員らでつくるプロジェクトが「一生に一度見られるかどうかの天文現象をぜひ目で確かめて欲しい」と観察報告を募っている。
国立天文台によると、木星と土星は2020年12月22日午前3時ごろに最接近する。日本からは、21日と22日の日の入り直後に南西の空の地平線近くに並んで見える。その隙間は約0・1度で、月の直径の約4分の1ほど。望遠鏡なら、木星のしま模様と四つの衛星、土星の輪が同じ視野に見られそうだ。
0.1度のずれは、視力が1.0あれば余裕で見分けられる。ただ星の場合は見分けが付きにくい可能性があり、実際に観察して確かめてもらおうとプロジェクトが特設サイト「惑星で星空視力大実験!!!」(https://www.nayoro-star.jp/mokuseidosei/jp/)で報告を募っている。