2010年12月には、東北新幹線八戸・新青森間が開業し、東北新幹線が全線開通した。開業に合わせ、首都圏などで開業キャンペーン「MY FIRST AOMORI」を展開するとともに、津軽線や大湊線などに新型リゾートトレインを導入するなど、青森エリアの魅力発掘と情報発信に取り組んだ。2011年3月にはE5系「はやぶさ」を導入し、300㎞/h運転による所要時間の短縮を実現するとともに、国内新幹線初となるファーストクラス「グランクラス」のサービスを開始した。
また高速道路料金引下げを踏まえ、鉄道の旅の魅力向上を目指し「ウィークエンドパス」や「スリーデーパス」、年末年始の帰省を応援する「ふるさと行きの乗車券」などを発売。2010年12月のダイヤ改正では、東北新幹線新青森開業に加え、武蔵野線から大宮駅へ直通する列車を新設するとともに、横浜線において夜間帯の増発による混雑緩和を図るなど、「東京メガループ」の利便性向上に取り組んだ。加えて、年末年始期間などに客の利用状況に応じた列車設定を行うとともに、京葉線などに信頼性の高い車両を導入した。しかし東日本大震災に加え高速道路料金の引下げの影響などを受けた。