I'm Not in Loveは、イギリスのバンド10ccの楽曲。メンバーのエリック・スチュワートとグレアム・グールドマンの作品で、発表された1975年以来多くのアーティストにカヴァーされ続けている、1970年代を代表する名曲の一つ。
1975年にリリースされた、全英チャート4位、全米チャート15位を記録したアルバム『オリジナル・サウンドトラック』の2曲目に収録されており、ショートカット・ヴァージョンとしてシングル・リリースされた(イギリス版のシングルはフル・ヴァージョン)。
日本では出光のエンジンオイル「アポロイル・ベスト」、日産の「スカイライン」、味の素のクノールPota 濃厚ポタージュなどのCMソングに使用されたことでも知られている。
「アイム・ノット・イン・ラヴ」はエリック・スチュワートが中心となり、グレアム・グールドマンの協力で書き上げた曲である。壮大なバックコーラス(「マルチトラック・ヴォイス」)などの革新的な構成要素で知られている。もともとはボサノヴァ風の曲調だったが、メンバーのケヴィン・ゴドレイがスローテンポな曲にすることを提案し、さらにロル・クレームが重厚なコーラスを採用することを思いついた。
「アイム・ノット・イン・ラヴ」の極めて優美なサウンドは、エンジニアを務めたスチュワート以外の10㏄のメンバー3人のユニゾンを多重録音することによって創られている。ユニゾンが多重録音されたテープは半音ずつずらしたコード13音が16トラック分オーバー・ダビングされた。それを3人分重ね、艶やかな624人分[12]のコーラスを収録したテープが用意された。多重録音されたテープは、主コードを含む複数のループパーツに分けられて曲に使用されている。