鬼沢ねぷた同好会・絵師 館田 龍節
弘前市物産協会長賞(扇形の部5位)
2018.8.1 鬼沢ねぷた同好会
2018年8月1日に、弘前市中土手町開雲堂の前で撮影した鬼沢ねぷた同好会のねぷたです。この鬼沢と言う地区は、節分の時に鬼は内・福は内と言って鬼を迎えるので有名です。鬼沢では他の団体に無い特徴として、ねぷた絵の下にある開きに描かれる牡丹が鬼になっています。その昔、弥十郎という農民が岩木山中の赤倉で鬼と親しくなり、よく相撲を取って遊んでいた。鬼は自分のことを『誰にも言わないように。』と弥十郎と約束を交わしていた。ある時、弥十郎は水田を拓いたが、すぐ水がかれてしまうので困っていた。その話を聞いた鬼は赤倉沢上流のカレイ沢から堰を作って水を引いてくれた。
村人はこれを喜び、この堰を鬼神堰とかさかさ堰と呼んで鬼に感謝した。ところが弥十郎の妻が約束を破り、鬼を一目見ようとしたために、鬼は堰を作るときに使った鍬とミノ笠を置いて去り、2度と姿を見せなくなった。弥十郎がそれを持ち帰り、祀ったのが鬼神社の始まりである。
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