に組 東芝・ねぶた師 北村 隆
観光コンベンション協会会長賞【総合5位】
むかし、上北地方横浜の吹越村のお宮に、大きくてりっぱな権現様が祀られていた。この吹越の権現様は、火事から村を守ってくれるという話であった。火事があると、この権現様は空を飛んで火事場へ行き、火を消し止めるという。そして吹越の権現様が火事を消しているところを見たという人が何人もいたという。横浜に伝わる空飛ぶ権現様の話である。
火事の多かった江戸時代中期に町火消しが制度化され江戸の火消しの中核を担うようになっていった。町火消しの伊達男は羨望の的であった。それが現代の消防の始まりである。
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