東村山市出身の志村けんが、ザ・ドリフターズの一員として出演していたTBS系のバラエティ番組「8時だョ!全員集合」での名物コーナー「少年少女合唱隊」にて「東村山音頭」をリメイクし披露、後にレコード化もされた。番組放送当時の視聴者を中心に、オリジナルよりも知名度が高い。
『志村けんの全員集合 東村山音頭』は、オリジナルの「東村山音頭」とは歌詞・メロディともに異なり「東村山4丁目」「3丁目」「1丁目」の歌がある。
「4丁目」は正調に近い形だが、それ以降が独自に加えられており「3丁目」はいかりや長介が作詞・作曲、1丁目は志村けんが作詞・作曲。丁目の数字が小さくなるほどメロディ・歌詞ともにコミカルな内容になる。
「東村山2丁目」という歌詞がないことについて後年志村は「語呂が悪く、ギャグのテンポがずれるから」と説明している。また自身の著書『変なおじさん』では「作る時間がなかった」とも語っている。
なお歌詞に出てくる「東村山○丁目」という地名は、東村山市には実在しない。当時多くの小学生が東村山を訪れ、交番で「東村山1丁目〜4丁目」の場所を尋ねるといった社会現象が起こった
「東村山音頭」を「全員集合」で披露する事になった理由については、いかりやが著書「だめだこりゃ」で「『全員集合』のネタ作り会議の合間にメンバーで将棋を指していた際に、志村が得体の知れない歌(=オリジナルの東村山音頭)を歌いながら指すことがよくあり、将棋が優勢になるとその歌が口をついて出てくる」ことから、いっそネタとして使ってしまおうとなったことがきっかけであると明かしている。
志村はこの曲により「東村山市の知名度を高めた」功績が認められ、当時の東村山市長から感謝状が授与された。
この時、感謝状授与記念と志村への激励の証として植えられたケヤキの木「志村けんの木」が東村山駅前にある。