ヒゲダンスの背景には煉瓦造りの壁を模したセット(天井から書き割りとして降りてくる)が用いられていた。
ヒゲダンスは、1979年から暫くの間、子供だけでなく大人の間でも会社の忘年会や新人歓迎会の芸にも使われる程の大ヒットを飛ばした。1980年3月にはBGMがシングルレコード化されている。
ただ、『全員集合』内でのヒゲダンスそのものはあまり長く行われていたわけではなく、1980年9月20日の放送を最後に終了した。しかし視聴者に与えたインパクトは大きく、ヒゲダンスキットは現在でもパーティグッズの定番の一つとして市販されている。
ヒゲダンスが行われていた当時、永谷園からはザ・ドリフターズをイメージキャラクターに起用した「味ぶし」「鮭っ子」等の各種ふりかけが売られる程の人気であった(「味ぶし」と「鮭っ子」だけだった当時は、ヒゲダンスの扮装をした加藤と志村のみの出演で、ドリフ他メンバーの出演はラインナップが増えてから)。
ソウルミュージックを好んで聴いていた志村の推薦により、アメリカのR&B歌手テディ・ペンダーグラスが1979年発売に発売したアルバム『テディ』に収録されている「Do Me」のベースラインを一部だけ抜き取りアレンジし直したBGMを独自に作成し、1980年2月25日に「「ヒゲ」のテーマ」として音源化された。なお、原曲である「Do Me」は、ヒゲダンスの流行と共に日本独自にシングルカットされ、CBSソニーより発売された(06SP-464)。