青森県弘前市は桜の開花を前に弘前公園を完全閉鎖した。三つの城門を閉め、他の出入り口にもバリケードを設置。市によると、弘前公園が完全閉鎖されるのは1895(明治28)年の開園以来初めて。閉鎖は桜が散った後の5月6日に解除される。
2020年4月10日午後3時に作業員5人が東門を閉めたのに続き、園内に人が残っていないことを確認した上で午後6時ごろに北門(亀甲門)、追手門も閉門した。公園への出入り口計16カ所は板のバリケードでふさいだ。
桜田宏市長は閉鎖に伴い「弘前公園の桜は、国内移動を誘発する要因になる。外出自粛をはじめとする皆さまの思いやりある行動が、自身や家族、身近にいる大切な人の命と健康、さらに社会を守ることにつながる」とするメッセージを発表。
一般道路となっている外堀沿いは閉鎖中も通行できるが、桜の観覧は控えるよう求めた。外堀沿いには「立ち止まらずにお進みください」「三脚を使用した撮影はご遠慮ください」と記した看板が設置された。