鶯張り(うぐいすばり)とは歩くと床がきしみ音が出るようになっている廊下。
昔からの日本の古来の建築物に見られる、人が床の板の上を歩く事によりきしみ音が鳴る様につくられた仕組みを鶯張りと言い、外部侵入者の危険探知の為に設けられた。
床の音のみに限らず塀や建築物の構造による音響も考え作られていた。他に鳴子や庭に敷き詰められる砂利・玉砂利等も、簡易ながら同等の効果を得られる建造物として挙げられる。
重量がかかればどの様に歩いても鳴るように作ってある為に日常の用途としては制限が多く、その為に部外者でない者と聞いて判るように、廊下を通過する際はある一定のリズムを守る事が定められていた場合もあった。