誠一は川島と分かれて自宅に戻ると、母が
「学校から帰ってする本を買いに行くって出て行くのはいいけど、今じぶんまでどこへ行ってたの?」
自分はまだ中学2年なのだ
新聞部の引き継ぎの日、あかねが1人本を読んでいる
「何の本?」
「世界の七不思議 面白いのよ 貸してあげてもいいわよ」
あの時の出来事について、あかねや吾郎、家族と喋れないことが痛切に寂しかった
誠一は気をとり直した
この現実を守らなければならないのだ
つくられた明日ではない、自分たちの時間を大切にしなれば・・・
あの時の訓練を自信にして、自分たちの明日を、自分たちで作っていけばいいではないか