弘前城北の郭から二の丸方向へ真っ直ぐ進むと有料区間の外に出ます。右手には内濠が見えますが、そこで撮った上の写真の桜も素晴らしいです。ちなみに左側は崖の土塁になっていて、中濠を直接見ることができません。
下の写真は、弘前物産館から中濠を撮った写真です。写真の右側が物産館の奥にあたり、その周囲は中濠に囲まれています。
弘前城は、城内そのものが惣構(そうがまえ)となっています。これは城や砦の外郭(がいかく)、またはその囲まれた内部のことです。城のほか城下町一帯も含めて外周を堀や石垣、土塁で囲い込んだ日本の城郭構造を言います。
近世にいたり、城郭が単なる軍事拠点のみならず政治的統治拠点としての役割を持つようになると、城下町や家臣団防備の目的で従来の城の機能的構成部分(内郭)から、さらにもう一重外側に防御線が設けられました。これが惣構です。
普通、「城」という場合は、内郭のみを指し、外郭である惣構は天然の地勢(山・河川)をも含むため、どこまでをいうのか不明瞭なものもありました。惣構の堀は惣堀と言いますが、外堀と言われることも多いようです。ただし単に外堀と言った場合は、惣構の堀を指す場合と本城の外側の堀を指す場合があります。
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