吉岡定点は、北海道松前郡福島町館崎にあるJR北海道の施設である。海峡線青函トンネル内の海底部の区間に存在する。1988年3月13日の青函トンネル開業時に吉岡海底駅として設置され、見学整理券を持った見学客のみが乗降できる特殊な駅として機能していた。
北海道新幹線の建設工事着工に伴い、吉岡海底駅がその資材基地として使用されることが決定したため、2006年3月18日のダイヤ改正をもって同駅への定期列車の停車を中止し、イベント開催時の臨時列車のみの停車となった。2006年8月27日の臨時特急「ドラえもん海底列車」運転終了によって、吉岡海底駅見学コースも全面休止された。同年8月28日からは、団体ツアーなどの臨時停車を除いて、営業列車の停車が一本もない長期休止駅となっていたが、2014年(平成26年)3月14日をもって正式に廃止された。駅が廃止された後も、緊急時のために避難設備は残されている。廃止されるまでは、海面下149.5mの日本一低い位置にある鉄道駅であった。