弘前市土手町にある川越黄金焼店の「黄金焼(こがねやき)」が2015年3月1日より10円値上げし、60円での提供となった。
弘前市民のソウルフードとも呼ばれる黄金焼は、小麦粉などを水で溶いた生地に白あんを入れて焼成した和菓子。卵や牛乳は使用していないため、大判焼きとは異なる。同店の創業は1885(明治18)年で、「定かではない」と4代目の川越道子さん。現在は妹の典子さんと2人で店を切り盛りしている。
初代・大次郎さんが宵宮の屋台で売ったことが黄金焼の始まりといわれ、当時から製法を変えていない。「火を炭からガスに変更した程度」と川越さん。価格は1銭から始まったと伝えられているが、やはり「定かではない」という。
今回の値上げについて「20年間50円で努力を続けてきたが、維持し続けることが難しくなった」と川越さん。昨年、消費税が増税された際も料金を据え置いていたが、「包み紙も20年前と比べ40%も値上がりしている」と、悔しさをにじませながら語る。
120年以上続く黄金焼はその価格がはがきと同じように推移していったため、「黄金焼とはがきは同じ値段」と同市ではうわさがあった。今回の値上げで価格に差が開いてしまったが、「はがきの値段に合わせていたことはない」と川越さん。うわさについては、「先代がある新聞のインタビューで『はがき』という言葉を使って値段を説明してしまったからではないか」と推測していた。
営業時間は9時~20時。
川越黄金焼店の黄金焼は、昨年もさくらとねぷたと秋の法事で帰省した時に行きました。これを店内でお茶を飲みながら食べないと帰省した気分にならないのです。
黄金焼は、1個40円の時代から食べています。昭和末期はそんな値段dったので、5個食べるのは当たり前でした。同じ予算で食べるなら、3個しか頼めません。上の写真でその様子を撮りました。