この店には毎年弘前ねぷた祭りが終わってから歩いて帰宅する時の帰り道にあるので、疲れた身体を癒すのと空きっ腹を満たすのに通っていました。
私の元々が弘前市本町出身なので、鍛冶町にある手打ち中華おおむらは庭の中にあるような店でした。幼少の頃にも行ったことがあるので、かれこれ50年以上はやっていたのでしょうか?
店主は70代のご夫婦です。旦那さんが作る専門で、奥さんがそれ以外専門です。旦那さんの疲れが増してきていたのか、ほとんど奥さんに任せっきりなところもありました。
老夫婦が経営していたので店の内観もあまり良くありませんが、味は魚系のダシであっさりとしています。胃を休めたい方には最適なラーメン屋でしょうか?私はチャーシュー麺専門で食べていました。
そんな手打ち中華おおむらが人知れず閉店してしまいました。たまたま中央弘前駅前の再開発で狭い道幅を広げるため、複数の古い店舗が立ち退きを迫られていました。そんな中、鍛冶町の手打ち中華おおむらの居ぬき物件に入居した○○と書かれたネットの記事を見て居ても立っても居られずに記事を特集しました。
昨年のねぷた祭りの帰りにも手打ち中華おおむらで食べてから家路に着いたものです。今年からはもう味わえません。年に一度しか行かない客のために店を開けるわけにもいかないでしょうから止むを得ません。残念です。老夫婦の店主は、これからゆっくりと休んでください。