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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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青島日没金環日食・観測編1

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(5)絶望と奇跡へのカウントダウン
日食直前の青島市街予想外に雲が厚くなり、完全に太陽が見えなくなってしまいました。前回のサロスでは僅か10%の部分日食を写真に収めただけで厚い雲に覆われたのですが、今回は60%の部分日食を撮ったのでこれで良しとしよう。

それでも一縷の望みとして、薄雲の切れ間から太陽の夕陽に染まる赤い色を確認しました。この薄雲の中で上手く日食が見られたらいいな…と思いながら絶望へのカウントダウンは進みます。

部分日食とニアミスする飛行機気温は-2℃。足元に充分な防寒をしていなかったので、結構冷えてきます。鼻水も出てくるので、50%の部分日食とニアミスする飛行機のシルエットを撮ってからトイレに行きました。観測場所のホテルは暖かく、中国人や韓国人が日食が起こることを知らないままロビーで散策していました。きっと日食に興味がないのでしょう。

やがて太陽は運良く薄雲に入ってきました。するとどうでしょう。今まで見たこともない太陽が姿を現しました。

第二接触一分前オレンジ色の太陽の一部が鋭角な角となっています。太陽の下側は厚い雲の中でしたが、奇跡的に雲が薄くなり真円の金環が現れました。よもやここで真円の金環日食が見られるとは思っていなかったので、広角で撮ることすら忘れてしまいました。ただただ、月と太陽が織りなす奇跡に見入りながらシャッターを押し続けました。
「奇跡だ奇跡だ」と言う声や「まん丸~まん丸~、もうこんなのミラレナイヨ~」と言うガイドさんの声が響きます。

青島の奇跡すると、あまりの寒さで充分な容量があったビデオカメラのバッテリーが突然切れてしまいました。

一旦スイッチを切って、また録画ボタンを押すとバッテリーが切れます。予備の使い果たしたバッテリーを入れた頃には、もう太陽が沈んでアーチ状に見える太陽の一部しか見られなかったです。もし晴れていれば、すぐ隣に金星が輝いていたのですが贅沢は言えません。感動の余韻に浸りながら、早々に機材の撤収をします。

金環中の青島市街(広角でマサ様が撮影)

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