今年はボサノヴァ誕生60周年です。(ブラジル移民110周年という節目の年でもあります。)
ボサノヴァはジョアン・ジルベルトの「Chega de Saudade(想いあふれて)」がボサノヴァ第一号と言われています。それが1ヶ月かかり難産の末録音されたのが、1958年の7月10日。
Chega de Saudade自体は、エルゼッチ・カルドーゾがこの1月に初録音(ちなみにジョアンも参加しています)しているわけですが、ジョアンのChega de Saudadeからブラジル音楽は明確に変化したと言われています。本当にジョアン以前と以後は聴き比べると面白いくらい違います。ポルトガル語で『BOSSA』とは「やり方(傾向)」「才能」という意味、そして『NOVA』が「新しい」という意味。ボサノヴァを直訳すれば「新しいやり方(傾向)」となるわけです。