福井県のあわら温泉で創業130年の老舗旅館が全焼した火事で、警察などは本館2階の大広間を中心に火元や出火原因を調べています。2018年5月5日、福井県あわら市の老舗旅館「べにや」から火が出て、国の登録有形文化財に指定されている敷地内の建物3棟が全焼しました。
べにやによると、火は、玄関と事務所の上に位置する2階大広間から出た可能性があり、従業員が大広間で初期消火を行ったが、真っ黒な煙に包まれて避難せざるを得なかったそうです。燃えたのは改装中の建物で、館内に客はいなかったとみられ、従業員も無事ということで、人命に被害がなかったのが唯一の救い。
「べにや旅館」は、昨年10月に温泉街の土産物店など六棟が全焼した火災とも隣接する地域。「何で、あわらだけこんなに…」と、旅館関係者からは、ため息とともに弱気な言葉も聞かれたと言います。