「レモンのキッス」は、ナンシー・シナトラが1962年に発表した楽曲。原題は「Like I Do」。作詞・作曲はディック・マニング (Dick Manning) 。本国(アメリカ合衆国)では「逢ったとたんに一目ぼれ」(テディ・ベアーズのカバー。原題:To Know Him Is To Love Him)のB面曲として発売されたが、日本ではA面とB面が入れ替えられ、「レモンのキッス」をA面曲として1962年9月にシングル発売された。アメリカではヒットしなかったが、日本やイタリアでヒットした。
ナンシーがこの曲を発表したのと同年の1962年に、イギリスでモーリン・エバンスによってカバーされヒットした。また同じく1962年に、日本でも日本語の訳詞でカヴァーバージョンが発売された。
日本語版は森山加代子、ザ・ピーナッツ(訳詞:みナみカズみ、編曲:宮川泰)、伊藤アイコ(訳詞:水島哲、編曲:寺岡真三)らの競作であったが、ザ・ピーナッツ版が最もヒットした。ザ・ピーナッツは他の歌手との競作となるとヒットしにくい傾向があった(初期のザ・ピーナッツは歌唱力が余り評価されていなかったのが最大の理由)が、この楽曲で初めて競作楽曲で他の歌手のレコードよりヒットした。
その他ベニ・シスターズ、アパッチ、ゴールデンハーフ、RaCCo組、佐藤奈々子、ピチカート・ファイヴ、東京パフォーマンスドール、JUNCAらによる日本語カバーが存在する。