伊藤 博之(1965年3月11日 - )は、音声合成ソフトウェア「初音ミク」を創出したクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の代表取締役で、京都情報大学院大学の教授。専門分野は「コンピュータと音を接点としたソフトウェアの開発」で、「IT企業実践論」を担当する。北海道標茶町出身。
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社は、北海道札幌市中央区にある、音楽、効果音などの音に関連する製品を販売する企業。
クリプトンは特にヤマハの音声合成エンジンVOCALOIDを採用したデスクトップミュージック(DTM)用の音声合成ソフトの製造販売で知られる。2004年に「MEIKO」を2006年に「KAITO」を販売。そして2007年8月31日にバージョンアップ版のVOCALOID2を搭載したキャラクター・ボーカル・シリーズ第1弾に当たる「初音ミク」を発売、一躍有名になった。第2弾の「鏡音リン・レン」も12月27日に発売され、2009年1月30日には第3弾「巡音ルカ」が発売された。
それらの人気を受けてVOCALOIDに関連するコンテンツの投稿サイト「ピアプロ」を開設、自社の音楽レーベル「KarenT」(カレント)によるVOCALOIDによって作られた楽曲の販売も行っている。また、同社製のVOCALOID製品は、パッケージにキャラクターイラストを使用しており、このキャラクターイラストについては、同社が独自に定めたピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)および、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)によって、非営利での複製や2次著作物の作成、公開が認められている。