蛯名 健一またはEBIKEN (1974年 - ) は日本出身の演出家、振付家、ダンスパフォーマー、日本芸術専門学校特別講師。1994年にアメリカ合衆国の大学に留学し、在学中に独学でダンスを始めた。フリースタイルのヒップホップ、マイム、ジャズ、エスニック・ダンスなどを組み合わせた独自のスタイルを特長としている。
2013年、蛯名は米NBCネットワークで放送されたオーディション番組『アメリカズ・ゴット・タレント』のシーズン8に参加した。
最初は、2013年5月8日〜10日のシカゴの地方予選に参加。そこで蛯名は、映画『マトリックス』をモチーフにした演目『Robo-Matrix』を披露した。頭を浮かせる動きの技や、仰向けに寝た状態から起きる技など圧巻のパフォーマンスを披露し、会場を大いに沸かせた。辛口で知られる番組の審査員も大絶賛の言葉を発して拍手し、最後は会場中の観客からスタンディングオベーションを受けた。そして審査員4人全員から合格を獲得し、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで行なわれるベガス・ウィークに進出した。この番組の放送直後である6月18日、動画共有サービスのYoutubeに蛯名の出演映像がアップロードされる。約2か月でその動画の再生回数が1255万回を超えるなどして、日本でも話題になる。
2013年8月6日、背景の巨大スクリーンの映像と武術を取り入れたダンスを組み合わせて披露した。映像に出てきたキャラクターも全て彼自身が務めた。翌8月7日の結果発表で準決勝に進出することとなった。
9月3日の準決勝では背景のスクリーンを鏡に見立て、自身と、鏡に映った自身を組み合わせたダンスを披露し、翌9月4日の結果発表で次のトップ12に進んだ。9月10日のトップ12では愛、死、昇天を表現したダンスで決勝戦に進むこととなった。9月17日に行なわれた決勝戦では2種類のダンスを披露して視聴者投票により、9月18日、『アメリカズ・ゴット・タレント』シーズン8優勝者となった。