ムーンウォーク(moonwalk)は、足を交互に滑らし、前に歩いているように見せながら後ろに滑るストリートダンスの技法。足を交互に滑らし、前に歩いているように見せながら後ろに滑る技法は、ストリートダンスやブレイクダンスのジャンルであるポッピングで用いられており、バックスライド(back slide)と呼ばれ、元来ムーンウォークと呼ばれる技法は、宇宙飛行士が月面を歩くように、ゆっくりとしたモーションでの歩行のことを指していた。
バックスライドをムーンウォークと名づけたのは、マイケル・ジャクソンであり、ライブなどで使用し全世界で話題となったことで、バックスライド=ムーンウォークという呼称が広まった。マイケルはジェフリーに当時の金額で1000ドル(2015年1月時点の日本円レートでおよそ12万円)を払いバックスライドを教わり、5分でマスターしたというエピソードがある。ジェフリー・ダニエルのダンスは、マイケルに大いなる影響を与え、後に多くの楽曲のPVやツアーにおいて競演している。マイケルが初めてムーンウォークを披露したのは、1983年5月のモータウン25周年コンサートでの、ビリー・ジーンの間奏においてである。後にバックスライドだけではなく、横に進むバージョン、その場で回転するバージョンへと進化していった。