からかさ小僧(からかさこぞう、唐傘小僧)は、日本の妖怪の一種で、傘(からかさ)の妖怪です。から傘おばけ、傘おばけ、傘化け(かさばけ)、一本足(いっぽんあし)、からかさ一本足、などと呼ばれます。江戸時代以後に作られた草双紙(くさぞうし)、おもちゃ絵、お化けかるた、歌舞伎(かぶき)に姿が見られるほか、明治・大正時代以後も、玩具や子供向けの妖怪関連の書籍、お化け屋敷の演出、映画などにも・・・
大変有名な妖怪である反面、地域などに即した具体的な伝承はほとんど残されていないとも言われており、平成以降妖怪関連の書籍によっては「絵画上でのみ存在する妖怪」として分類されたり、伝承を伴わない創作話のみに登場する妖怪とする説もある。また、この妖怪も書籍によっては付喪神(つくもがみ、歳月を経た器物が化けた妖怪)であり、その一例としているものもあるが、それを証明する古典などの文献は確認されていない。
水木しげるによると、鳥取県溝口町(現・西伯郡伯耆町)にあったという幽霊傘は、姿は一つ目一本足で、強風の吹く日に人を大空に舞い上げたと言う。