2009 唐津くんち 魚屋町 鯛 魚屋が軒を並べた魚屋町が1845年に造ったのは供物の代表だった。総高6.7m、総幅2.2m、奥行き2.5mにもなるが、軽快に左右のひれを開閉し尾も上下する。鯛(たい)と同じ目線になる2階の窓越しの見物は、「本当に泳いでいるみたい」と評判だ。
形状から掃除がしにくい難点があるが、魚屋町の山口雄三さん(64)は「親しみやすさはうちが一番」と笑う。「角度でオバQみたいに見えたり怒って見えたり。デフォルメしているのに、すぐ鯛と分かる造形にほれぼれ」。海外の祭りにも2度招かれた。
2009年 唐津くんち 鯛 曳き出し