弘前櫻華友心會・絵師 山谷 寿華
2016.8.1 弘前櫻華友心會
2016年8月1日に弘前市一番町の津軽塗田中屋前で運行された弘前櫻華友心會のねぷたです。鏡絵に描かれた藤原千方(ふじわらのちかた)の四鬼は、三重県津市などに伝えられる伝説の鬼。中でも『太平記』第一六巻「日本朝敵事」の記事が最も有名。
その話によると、平安時代、時の豪族「藤原千方」は、四人の鬼を従えていた。どんな武器も弾き返してしまう堅い体を持つ金鬼、強風を繰り出して敵を吹き飛ばす風鬼、如何なる場所でも洪水を起こして敵を溺れさせる水鬼、気配を消して敵に奇襲をかける隠形鬼である。藤原千方はこの四鬼を使って朝廷に反乱を起こすが、藤原千方を討伐しに来た紀朝雄(きのともお)の和歌により、四鬼は退散してしまう。こうして藤原千方は滅ぼされる事になる。
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