禅林街は、青森県弘前市西茂森にある史跡。
長勝寺まで続く並木道沿いに建つ、長勝寺を含む33の曹洞宗の寺院が林のように並木道に沿って建っていることから禅林街と呼ばれる。寺院の数から禅林三十三ヶ寺の通称がある。同じ宗派の寺院が、まとまって建っている場所は全国でも稀。
弘前藩の2代藩主・津軽信枚が、長勝寺を当地に1610年、弘前城築城とともに種里(現:西津軽郡鯵ヶ沢町)から移したことから始まり、当時領内で主になっていた曹洞宗の寺院を当地に集める。また、時の2代藩主・信枚が禅林街を弘前城の南の要にするほか、宗教文化の統一を図ろうとしていたことが背景にある。
禅林街の立地は、弘前城から見て南西の方角にあたる。北東の鬼門に対し南西は裏鬼門となり、弘前城を守っている。鬼門の北東には弘前八幡宮が鎮座していて、その近くには邪を摘むと言う意味を転じて茶を摘む意味がある茶畑町が存在する。