プログレッシブ・ハウスはハウス音楽のサブジャンルである。この様式は1990年代前半に台頭し、当初は1980年代のアメリカやヨーロッパのハウス音楽の自然な発達としてイギリスで発展した。
DJでプロデューサーのカール・クレイグによると、「プログレッシブ」という言い方はイタロ・ディスコに言及する際に1980年代前半にデトロイトで使われた。この音楽はフィラデルフィア・ソウルのシンフォニックなサウンドからではなくジョルジオ・モロダーのユーロディスコからの影響を受けたので、「プログレッシブ」と呼ばれた。デトロイトでは、テクノの台頭に先立ち、アレクサンダー・ロボトニック、Klein + M.B.O.やカプリコーンといったアーティストがアメリカでディスコの終焉で出来た空白を埋めた。1980年代後半には、イギリスの音楽ジャーナリストサイモン・レイノルズが808ステイト、ジ・オーブ、ボム・ザ・ベース、そしてシェイメンといったアーティストのアルバムを記述する為に「プログレッシブ・ダンス」という言い方を使い始めた。1990年から1992年まで、「プログレッシブ」という言い方はハウスのサブジャンルである「プログレッシブ・ハウス」を指し示す短い形式の専門用語として使われていた。