バレアレス諸島は、西地中海に浮かぶ群島で、スペインを構成する自治州の一つとなっている。バレアレス諸島自治州は同名の一県のみで構成されている。州都・県都は、パルマ・デ・マリョルカ。
バレアレス諸島は2つの群島と多くの小島・岩礁によって構成されている。公用語は、カタルーニャ語およびスペイン語。歴史的には、古代においてバレアレス諸島は投石器を扱う優れた能力を有する傭兵の出身地として広く知られており、ガイウス・ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』などにその名前を見ることができる。
ローマ帝国の支配を経た後はヴァンダル人、ビザンティン帝国、アラブ人、アラゴン王国というように領有者は変遷した。アラゴン王国は、この地にあったマヨルカ王国を属国として支配していたが、1344年併合した。のちにはそのままスペインに吸収された。メノルカ島は、18世紀にはイギリスの属領であった。