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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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ヒゲダンスのネタ元

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大阪のとんでもない爆笑王を見に行こう!

Mr.ボールドヒゲダンスのネタそのものは、大阪の芸人Mr.ボールドの持ち芸(一輪車に乗り、客にリンゴなどを投げさせ、口にくわえたフォークでキャッチして見せるなど)の盗用である。

Mr.ボールドは、志村たちの舞台の前説をこなしていた時期がある。両手を上下させながら脚を踏み鳴らし、前後に身体を往復させる仕草は、一輪車に乗ったMr.ボールドがバランスを取るためにする仕草をそのまま真似したものである。大きな口髭やタキシードも、本来Mr.ボールドのトレードマークである。このヒゲダンス流行後、Mr.ボールドは自らの舞台で「ドリフの真似だ、パクリだ」との誹りを受けねばならなかった。

このヒゲダンスの振り付けは、「私が考えました」と、「おしゃれカンケイ」などで藤村俊二本人がコメントしているが、2008年4月18日放送のNHKFM「邦楽ジョッキー」の中では一転して否定している。「ヒゲダンスは藤村のトランクにあったヒゲを加藤と志村が拝借したことで生まれた」との説もあるが、藤村も加藤や志村とともにMr.ボールドの舞台を間近に見ていた一人である。

追悼 Mr.ボールドさん

ヒゲダンスのスタイル自体は、1930年代にハリウッドのドタバタ喜劇映画で活躍したマルクス兄弟の一人、グルーチョ・マルクスにまで遡れるという指摘もある。グルーチョは付け髭でなく墨で書いた髭とゲジゲジ眉にぼさぼさの頭という姿で、タキシードやモーニングなどの仰々しい服をだらしなく着込み、葉巻をくわえて尊大に振る舞いつつ、不条理なスラップスティック演技を見せた。そのスタイルはのちの加藤・志村のヒゲダンスファッションに非常に似通っている。つまり、Mr.ボールドの持ち芸に、グルーチョの要素を混ぜ合わせたものが「ヒゲダンス」ということであろう。

ソウル・ミュージックを好んで聴いていた志村の推薦により、テディ・ペンダーグラスの「Do Me」のベースラインを強調したBGMを独自に作成(編曲は「8時だョ!」の音楽担当であったたかしまあきひこ)。『「ヒゲ」のテーマ』としてレコード化(のちにCD化も)される人気を誇った。

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