ヒゲダンスは、ザ・ドリフターズの加藤茶と志村けんが中心となって、1979年からテレビ番組「8時だョ!全員集合」のコントコーナーで披露した、大道芸の要素を取り入れたダンスである。
2人は黒の燕尾服に付け髭の扮装で、腕をまっすぐに下ろし手首を外側に90度向けるというペンギンに似た姿勢を取り、"Do Me"の軽快な音楽に合わせ無言で膝を大きく曲げながら歩き回る踊りをしつつ、様々な芸に挑戦する(難易度が高くなるほど志村の演技がオーバーになる)。ここで、加藤茶の役はボケで基本的に失敗をし、志村けんの突っ込みに対して笑いを取り、続いて志村による芸の成功により拍手を得るかと思ったところで、芸の種をわざと暴露させ、更なる笑いを取る、という構成が多く取られていた。背景には必ず煉瓦造りの壁を模したセットが用いられていた。
また、一通りの芸を終えて志村が戻ろうとする際、加藤がアンコールをする事がある。志村は一度は固辞するが、加藤が客席をけしかけて万雷の拍手が起きると、志村はやけくそ気味に手を振りながらも、アンコールにきっちりと応えて、更なる笑いを取っている。