沖縄県では、アオブダイなどが「イラブチャー」と呼ばれ、食べられているとされていますが、実はナンヨウブダイやヒブダイなど別の種類のブダイです。アオブダイは、沖縄県でも食べられていません。
食性は雑食性で、藻類、甲殻類、貝類などいろいろなものを食べる。強靭な歯と顎でサンゴの骨格をかじるとされてきたが、これはサンゴではなく、サンゴの枝についた藻類を食べるための行動とみられる。現在のところ、生きたサンゴを餌にするのが確認されたのはアオブダイに近縁のカンムリブダイだけである。
昼間に活動し、夜は岩陰などで眠る。眠る際は口から粘液を出して、自分を覆う薄い透明の「寝袋」を作り、その中で眠る行動が知られている。
釣りや網などで漁獲され、食用になるが、食中毒による死亡例もあり注意が必要である。アオブダイを狙って釣る人は少なく、イシダイやメジナの釣りで混じって釣り上がり、「外道」として扱われる。